ウェイクサーフィン初心者のための道具の選び方

ウェイクサーフィンをこれから始める、これから始めたい、そんなウェイクサーフィン初心者の方でまず悩むのが「いったい何を揃えればいいのだろう?」「サーフスタイル、スキムスタイルどちらを選べばいいのだろう?」という疑問を本ページで詳しく解説、そして解決方法をご案内。ウェイクサーフィンに必要なボード、ライフジャケット、ハンドル&ロープの選び方はここでチェック。
※更新日:2024年3月更新

当たり前ですが、ウェイクサーフィンが上手い人やプロ選手だって、一番最初は同じ様に悩んできました。だから何も恥ずかしい事ではないのですが、聞きにくかったりしますよね。
まず何を買えばいいのか、マリンショップMGSのスタッフに聞いてもらってももちろんしっかりとご案内させていただきますが、忙しくてなかなか時間が取れないという方は、是非こちらのページをチェックしてみてください。

ウェイクサーフィンって何?どういうスポーツ?

❝「ウェイクサーフィン」は、ボートが走った後ろにできる「曳き波」を利用して遊ぶウォータースポーツです。 通常のサーフィンとは違って波待ちをする必要がなく、いつでも一定の波を立てることができるので、サーフィン初心者の練習にはもってこい。 中級者・上級者のトリックの練習にも使われ、最近では体験できる場所も広がっています。
また、ウェイクボードや水上スキーなどと違ってスピードを出して遊ぶスポーツではないため、小さい子供から女性まで誰でも楽しめるのも魅力の1つです。❞

❝※ウェイクサーフィンをする上で絶対に守ってほしいこと
最も大事なことはどのレベルの人においても、ウォータースポーツ用の船で楽しむこと。なぜなら、ウォータースポーツ用の船はプロペラに人が接触しないよう安全に設計されており、初心者でも安心して楽しむことができるようになっています。ウォータースポーツ用以外の船はプロペラが船後部にむき出しになっているもの(船外機など)があり、万が一接触すれば重大な事故に繋がる恐れがあるので必ず確認するようにしてください。❞

»PHASE FIVE JAPAN

ボードの種類と選び方

ウェイクサーフィンにおける最も重要なメインアイテムのウェイクサーフィンボード。近年では用途や目的、滑りたいスタイルによって様々な形状や機能などが搭載されたボードが登場しており、その種類は多様化しています。まずは自分が何をしたいのか?そこを見極めてベストなボードをチョイスしましょう。

ボードの種類とそれぞれ特徴

ウェイクサーフィンは大きく分けると3つのスタイル(滑り方)があります。ここでも現状、最も普及している2つのスタイルを紹介します。

サーフスタイル
サーフスタイルのボードは一言で言うのであればサーフィンで使用するサーフボードをウェイクサーフィン用に改良したボードです。しっかりとした浮力があり、直進安定性に優れているのが特徴です。

 

サーフスタイルはこんな人におすすめ!
・オーシャンサーフのような乗り心地を求めている
・フィンの取り付け枚数などにこだわりたい
・エアートリックを楽しみたい

スキムスタイル
スキムスタイルのボードは自由な操作性が特徴です。その自由さから「トリックを無限に追求できるボード」と言われています。サーフスタイルと比べて浮力が少ないことがよく挙げられますが初心者用のボードも数多く開発されています。

スキムスタイルはこんな人におすすめ!
・エアーやスピン問わずトリックを極めたい
・自分だけのスタイルが出したい
・操作性に優れたボードがいい

レールの種類とそれぞれ特徴

レールとはウェイクサーフィンのボードの側面(エッジ)のことを指します。波面に入れたり、出したりするコントロール部分になります。レールの形状によって乗り味や操作性、そしてターン性能も変わってきます。

ブレンドレール
ブレンドレールは別名、スピードレールとも呼ばれており市場で最も採用されている形状です。程よい反発性能と加速性、そして適度な安定性があるため波の大きさや形状の影響を受けづらいのが特徴です。

ハードレール
角を持たせたレールです。バランスが重要な状況(主に波の側面を走る)で威力を発揮します。エッジが波に掛かりやすく操作性と加速が得られやすいですが、その反面、逆エッジにもなりやすいのが難点です。バランスが求められるスキムスタイルの多くがこのハードレールを採用しています。

ソフトレール
別名、フルレールとも呼ばれる全体的に丸みを帯びた形状が特徴のレールです。反発性と安定性に優れサーフスタイルの初心者用ボードに多く採用されています。

ボードサイズの選び方

ウェイクサーフィン用ボードは種類や形状、そしてそのボードに使われる素材などなど、使用の用途によって選ぶポイントが変わってきます。はじめのうちはサーフスタイル、スキムスタイル問わず自身の体重に合った直進安定性に優れたボードを選び、楽しみながらボードの扱い方を覚えていくのがよいでしょう。

長さについて
~大事なのは有効となるレールの長さ~
大切なのは有効となるレールの長さ。身長の65%(±5cm以内
)が目安と言われています。有効となるレールが長いボードは直進安定性が高いのでスピードをもったアクションを求めていたり、パンピングの労力を少なくしたい人におすすめ。逆に有効エッジが短いボードは操作性が高く、トリック重視の人に向いています。
※有効となるレールの長さスタイル、ボードによって異なります

許容重量について
~大事なのは許容重量マイナス5~10kg~
はじめてのボードを選ぶ上で最も大切なのはボードの許容重量が自身の体重を上回っていること。許容重量からマイナス5~10kgした数値が自身の体重に近いのが理想です。
サイズチャートを参考に自分にあったサイズを見つけてください。

体重を基準に見る適正サイズ

体重 サーフスタイル スキムスタイル
~50kg 50″以下 48″以下
45~77kg 48″ – 56″ 46″ – 52″
68~90kg 54″ – 59″ 52″ – 56″
86kg~ 59″以上 56″以上

その他に知っておきたいこと

ウェイクサーフィンを始めるにあたって最も大切なボードの種類、レールの種類、そしてボードサイズの選び方は上記で網羅しました。
ここで紹介するのはその他のボードの形状やフィンについてです。絶対に知っておかないといけない内容ではないですが知っておくと今後のウェイクサーフィンライフがきっと楽しいものになるでしょう。

ノーズの種類とそれぞれ特徴

ウェイクサーフィンで使用するボードの先端部分をノーズと言います。ノーズがライディングに与える影響は使用者のウェイクサーフィン経験が長ければ長いほど大きくなります。

ポイントノーズ
ポイントノーズはターンやトリックアクション時のレスポンスが早く、レールの切り返しを素早く行うことができるためボードコントロールが行いやすくなります。その反面、他のノーズ形状と比べると安定感に欠けるため使用者のスキルが求められます。

ラウンドノーズ
ラウンドノーズは安定性と推進性に優れた形状です。幅広なノーズが抵抗となりバランスを崩しても立て直しやすかったりノーズが沈みづらいというのもポイントです。
安定性に優れている分、ターンやアクショントリック時のレスポンスは悪くなるため仕様者のスキルや脚力でカバーする必要があります。

スクエアノーズ
スクエアノーズはポイントノーズとラウンドノーズのちょうど中間の特性をもっています。アクション時のレスポンスも、安定性も、ウェイクサーフィンボードの推進性も中間です。中間と言うと、一番普通の形状と思うかもしれませんが、実際はポイントノーズの方が一般的です。スクエアノーズにこだわりを持った上級者が使用していることが多い傾向です。

 

テールの種類とそれぞれ特徴

ウェイクサーフィンで使用するボードの後ろの足を置く部分をテールと言います。テールは波面に入れたり、出したりするコントロール部分になります。テール形状でターン性能やドライブ感が大きく変わってきます。

ラウンドスクエアテール
最も多く採用されている形状で素早いターンやドライブの効いた大きなターンを可能にしてくれます。

ダイアモンドテール
スクエアとラウンドをあわせたような形状ダイアモンドテールは、スクエアより、レールエリアを短くすることで、トップターンの際にボードの反応が増します。ただし、ラウンドピンのようにセンターがポイントになっているので、波のボトムではボードは安定するようになっています。

ラウンドスワローテール
スワローテールは幅が広いボードでも回転性を失なうことなく、素早いターンを可能してくれます。

ラウンドテール
スワローに比べ、ターン時のコントロールがスムーズになり、カービングターンに適しています。サイズの小さい波でも比較的に回転性が高いテール形状です。

フィンの種類とそれぞれ特徴

フィンはウェイクサーフィンのボードに取り付けられる舵の役目をするものの名称です。このフィンによってサーフボードは直進する安定感や左右へ進路を変更する操作性を決めることが可能になります。

シングル
ボードの真ん中に1枚のみフィンがついているシングルフィンは、直進するための安定感に優れ、大きなラインで波に乗るロングボードに向いています。

ツイン
左右にフィンが1枚ずつ付いているツインフィンは回転性に優れ、クイックなターンを可能にする反面、センターフィンが無いため直進する安定性に欠けてしまいます。

トライ
真ん中の1枚と左右の2枚を合わせて3枚になるスラスターフィンは、シングルフィンの直進性とツインフィンの回転性を併せ持ち、人気のフィンの1つです。

クアッド
左右にフィンが2枚ずつ、計4枚付いているクアッドフィンは、細かいターンもしやすく、横に走る加速性に優れ、厚い波でもスピードつけてターンすることが可能になります。スラスター同様、最もポピュラーなフィンの1つです。

ライフジャケットについて

ウェイクサーフィンに適したライフジャケット・ライフベストは大きく分けて2種類のタイプがあります。一つは浮くことを重視した国土交通省認定品/USCG(米国沿岸警備隊承認)、もう一つは動きやすさを重視したコンペティション(コンプベスト)と呼ばれるライフジャケットです。それぞれのライフジャケットが持つ特徴を理解し、どちらのタイプを購入すべきなのかをきちんと把握しましょう。

ライフジャケットの種類とそれぞれ特徴

USCG(米国沿岸警備隊承認)
USCGのライフベストの特徴は浮力にあります。浮力だけでなく、程よい厚みもあるため落水時に身体が受ける衝撃を和らげてくれます。スタート時に顔に水がかかって辛いと感じる人などはUSCGのライフジャケットを選びましょう。

コンペティション(コンプベスト)
コンペティションモデルの特徴は動きやすさにあります。USCG(米国沿岸警備隊承認ベスト)と比べて薄く作られており、着用する人の思う通りに身体を動かせます。

ライフジャケットの選び方

ライフジャケットの選び方についてコチラのページにて詳しく説明、紹介しています。

ハンドル&ロープについて

ウェイクサーフィンに適したハンドル&ロープは大きく分けて2種類のタイプがあります。一つはライディング・ポイントを選びやすいフロート付き、もう一つは持ちやすさと利便性に優れたシンプルと呼ばれるハンドル&ロープです。経験者はその利便性からシンプルを選ぶ傾向にあります。

ハンドル&ロープの種類とそれぞれ特徴

フロート付き
フロート付きハンドル&ロープの特徴は区分けごとに付けられたフロート(浮力材)にあります。水面における浮力はもちろんのこと、自分のライディングスポットの場所を細かく調整できるため初心者の方に好まれる傾向にあります。その反面、重くなってしまうため、ボートに投げ返す際にボートにダメージを与えてしまう可能性があります。

シンプル
ウェイクサーフィンを経験している方、自分のライディングスポットを把握している人たちの多くが選ぶのがシンプルモデルです。フロート付きと比べ、ライディングスポットを選べない代わりにその軽さからライディングに集中することができます。

適正スピード

ウェイクサーフィンに適したスピートは牽引するボート、そしてライダーが使用するボードスタイルによって異なります。その中でもウェイクサーフィンを基本的に楽しめるスピードというものがあります

ウェイクサーフィンに適したボートスピード

初心者~中級者
多くの人が16km(10mph)前後でウェイクサーフィンを楽しんでいます。もちろん、ライダーによっては14km(9mph)、21km(13mph)で楽しんでいます。乗りやすいスピードはライダーが使用するボード、そしてボートの型やハルの形状にもよるので先ずは16km(10mph)で走行し、そこから速度を調整して自身にあったスピードを見つけてください。

波の作り方

近年、ウェイクサーフィンというスポーツはスポーツ人口と共に急速に成長しています。それと同時にボートメーカー各社はウェイクサーフィンを楽しめるボートの設計に力を入れています。
ウェイクサーフィンができるという謳い文句で販売されているボートが多く販売されていますが、結局のところウェイクサーフィンに適したセットアップをしなければ本当に楽しむことが出来ないというのも事実です。
そこで、船内機(ダイレクト・ドライブ、Vドライブ)でどのようなセットアップをすればウェイクサーフィンを楽しめる波を作れるのかここで紹介します。

ボートの仕様について①
船外機や内外機はその接触する可能性の高さからウェイクサーフィンを楽しむボートには推奨しておりません。

ボートの仕様について②
ウェイクボート艇と呼ばれるような船内機であっても年式や型、そしてモデルによっては1日中ウェイクサーフィンを楽しむためのセットアップで走行するように設計されていないものもあります。下記に紹介する内容で走行して問題がないかについてボートメーカー各社にお問い合わせください。

ダイレクト・ドライブボートの波の作り方

ダイレクト・ドライブボートのエンジンはボートの中央に配置されているため、重量の大半が中央に集中しています。そのため、ウェイクサーフィンをしている側とエンジンのすぐ後ろにバラストバッグを置き、トランサム付近に重量を追加するといいでしょう。


 

Vドライブボートの波の作り方

Vドライブボートの場合、エンジンはボート後部付近にあります。先ずはエンジンの左右に重めの重量を持ってくるようにします。次に、シート下、またはシートの上に重量を追加します。このときに注意することは走行時、停止時関係なくボートに水が入ってこないかです。

何なとなくは理解できた!けど不安…そんな時はマリンショップMGSの実店舗に行こう!

マリンショップMGSではウェイクボード用品やトーイングチューブ、そしてバナナボードなどを販売するだけでなく、当店のスタッフが「水遊びを楽しみたい方」からのご相談などにも乗らせていただいております。
「自分用のウェイクサーフィン用ボードが欲しいけど詳しい人の話をちゃんと聞いてみたい!」といったようなご要望があれば是非、実店舗までお越しください!

〒559-0034
大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10
ATC ITM棟 3F D4
TEL:06−6615−5513

定休日:不定休時間
平日 :11:00~17:00(最終入店16:30)
週末 :13:00~19:30(最終入店19:00)

※イベントなどで急遽、営業時間が変更になったりお休みをいただくことがございます。
大変お手数ではございますが、ご来店いただく前日にお電話にてご連絡いただけますと幸いです。

神戸方面からお越しの方

阪神高速湾岸線の「南港北出口」にて高速道路をお降りください。

堺・和歌山方面からお越しの方

阪神高速湾岸線の「南港南出口」にて高速道路をお降りください。
※堺・和歌山方面よりお越しのお客様は南港南出口にて高速道路をお降りください。南港北出入口では南方面からの降り口がございませんので、ご注意ください。

地下鉄・ニュートラム利用の場合

梅田・本町・心斎橋・なんば方面から中央線「本町」からコスモスクエア経由で約18分※四つ橋線住之江公園から約16分「トレードセンター前駅」下車直結

JR利用の場合

大阪・天王寺方面から環状線「弁天町」駅から中央線に乗り換えコスモスクエア経由で約15分「トレードセンター前」駅下車直結

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